第1回戦 - 聖戦ゲーム
難易度 #
運 :☆☆☆☆☆
信頼:★★★★★
話術:★★☆☆☆
頭脳:★☆☆☆☆
行動:★★★★☆
概要 #
かつて、この世には「天使」と呼ばれる団体と、「悪魔」と呼ばれる団体の2大勢力が戦いを繰り返していました。彼らはこの戦いを「聖戦」と呼んでいます。
プレイヤーの皆様には、これからどちらの勢力と共に戦うかを選んでいただきます。
しかし、一度参加してしまうと、二度と元の暮らしに戻ることはできません。
そのため、双方の勢力に参加しないという選択肢を取ることもできます。
戦いは1週間後に始まるため、時間はありません。
ルール #
プレイヤーは「天使に所属する」、「悪魔に所属する」、「どちらにも所属しない」の3択のいずれかを選び投票する。
投票した結果、以下のように戦いの結果が決定する。
- 全員が「どちらにも所属しない」
- 身の危険を晒すことなく戦いを避けたことになり、プレイヤー全員が「勝者」となる。
- 1人でも「天使」もしくは「悪魔」
- 天使か悪魔に投票したプレイヤー全員が「勝者」となる。このとき、「どちらにも所属しない」を投票したプレイヤーは「敗北」となる。
- 全員が「天使」もしくは「悪魔」
- 少数派に投票していたプレイヤーが「勝者」となる。
- 全員が「天使」もしくは「悪魔」に投票した状態で、投票数が同数
- 「悪魔」に投票したプレイヤーが「勝者」となる。
- 全員が「天使」または「悪魔」のどちらかに投票が偏、
- 全員「敗退」となる (この時点でゲーム終了)。
勝者となったプレイヤーはその場で第2回戦進出となり、第1回戦のルームから退室する。
投票はエントリーナンバーを用いて行う。投票は 先勝ち となっている。
あるエントリーナンバーを持つプレイヤーからの投票が2票以上投票された場合、先に投票された票のみ有効となる。投票は何度でも行うことができる。
また、制限時間内に投票することができなかったプレイヤーは「敗北」となる。
制限時間・参加者変動 #
制限時間 :288時間 (144時間 × 2ターン)
参加者 :12名
参加者変動:12 → ?
勝利条件 #
投票により、「勝者」となる。
最終結果 #
Syouが全員勝利を目指し、自身が「どちらにも所属しない」に投票し、他のプレイヤーに「天使」もしくは「悪魔」へ投票することを呼びかけた。
この結果、1ターン目はSyouのみ「どちらにも所属しない」となり、2ターン目は残っているプレイヤーが1人であったためスキップされた。
結果、全員勝利となった。
解説 #
運営によるゲームの想定解法・解説が公開された。元々のページは こちら。
必勝法の存在 #
突然ですが、このゲームには必勝法があります。
それは、以下のようにゲームを進めることです。
- 1回目の投票で、1人は「どちらにも所属しない」、残り全員が「天使」「悪魔」に投票する
- 2回目の投票で、残った1人が「どちらにも所属しない」に投票する
この手順を行うことで、全員が勝利することが出来ます。
「投票は全部で2回行う」ということがミソです。このルールを有効活用できるプレイヤーが、第1回戦に勝利することができます。
裏切られることに対する心配ですが、問題ありません。1回目の投票時に「天使」「悪魔」に投票したプレイヤーは裏切るメリットがありません。そのようなことをしては、2回目の投票で敗北する危険性があります。
このゲームが生まれたきっかけ #
御存知の通り、このゲームは第2回戦とセットで開催されました。
実は、UGOMER GAMEは2018年にフル尺 (1回戦からトーナメント形式で複数回ゲームを実施すること) で開催が計画されていました。
しかし、当時はゲームの質と難易度調整に納得いく事ができず、止む無く延期することを決断しました。この間、ゲーム内容をイチから考え直し、再構成したものがUGOMER GAME 2020です。
再構成の際に考えたことは「持ち上げて落とす」という絶望感を如何に生み出せるか?ということでした。 本家ライアーゲーム (ドラマ) の敗者復活戦「リストラゲーム」、決勝戦「天使と悪魔ゲーム」でも、主人公は初めに「全員が勝てる」と希望を持っていましたが、その願いは叶わず窮地に追い込まれます。 このときのワクワク感の後にやってくるジェットコースターのような絶望感をなんとか生み出したいと思い考えられたのが、今回の「第1回戦 + 第2回戦の2部構成」でした。
第1回戦は簡単に必勝法がわかるゲームとし、その結果を使い難易度が上がった第2回戦を戦っていただく。これはまさに狙い通りのゲーム構成でした。
今回の2部構成が考え出された結果、UGOMER GAME 2020は開催を決断されました。
囚人のジレンマと非ゼロ和ゲーム #
このゲームは「囚人のジレンマ」と呼ばれる理論に基づいて制作されました。
囚人のジレンマとは、以下のような理論です。
- 共同で犯罪を実行したことが疑われる囚人A・Bがいる。
- 2人のうち、どちらが犯罪を実行したか自白させたい。
- そのため、裁判官は囚人に以下のようなゲームを課した
- このままでは2人とも懲役5年だが、2人とも黙秘した場合は懲役2年とする
- もし片方だけが自白した場合、その囚人は釈放される。黙秘していた側は懲役10年となる。
- 2人とも自白した場合、2人とも懲役5年となる。
これは、今回のゲームのルールと非常によく似ています。
なお、このゲームは複数回行われる場合、さまざまな戦略を取ることができます。しかし、今回は投票回数が2回だったため、冒頭の方法が唯一の必勝解ということになります。
また、囚人のジレンマのように、双方が得をする可能性があるゲームを「非ゼロ和ゲーム」と呼び、全員が最善の行動をとった場合に全員がゲームに勝利できる可能性があります。
第1回戦はこの理論に基づいて設計されました。
なお、この理論は2回戦でも有効活用されています。